野村アセットマネジメントが描く、投資を通じた持続可能な社会の実現
野村アセットマネジメントが描く、投資を通じた持続可能な社会の実現

92兆円(※)もの運用資産残高を誇る野村アセットマネジメント。今回は、全社を挙げて取り組むサステナビリティ活動について、その推進を担うサステナビリティ推進室の岡野氏、財務部の松浦氏にお話を伺いました。幅広い顧客を持つ同社が、いかにして環境問題に取り組み、社会的責任を果たしているのか、その具体的な取り組みに迫ります。(※2024年12月末時点)
■今回お話を伺った方
野村アセットマネジメント株式会社
サステナビリティ推進室 岡野恵子 様
財務部 松浦智代 様

国内最大級の資産運用会社が掲げる社会貢献への想い
――事業概要について教えてください。
当社は野村グループの一員として、個人および機関投資家向けに資産運用サービスを提供しています。運用資産残高は92兆円を超え、国内最大級の資産運用会社として信頼をいただいています。私たちのサービスは例えば、証券会社や銀行で売っている投資信託や、将来受け取る年金などの形で皆さんに届いています。私たちは単に投資で経済的なリターンを得てお金を託してくださった投資家にお戻しするだけでなく、エンゲージメントや議決権行使等を通じて投資先企業の企業価値を向上させることにも取り組んでいます。つまり経済的価値を創出すると同時に、投資先企業におけるESG課題等を解決することで社会的価値を創出することも目指しています。
――サステナビリティに対する御社の考え方を教えていただけますか。
まず野村グループとして、グループのパーパス『金融資本市場の力で、世界と共に挑戦し、豊かな社会を実現する』のもと、投資の好循環を通じて豊かな社会の実現を目指しています。
当社では企業理念の下にESGステートメントを定め、その中で目指す社会を「持続可能な豊かな社会」と定義しています。社会全体でESG課題に適切に対応することが、投資先企業の価値の向上、ひいては投資の好循環を通じて豊かな社会の実現につながると考えています。その実現に向けて、当社が取り組むべき重要課題をマテリアリティとして定め、多様なステークホルダーと共に課題解決に取り組んでいます。
また、当社は責任ある投資家として、投資先企業にESG課題への対応を求めていますが、自社においても脱炭素社会や循環経済の実現に向けた活動を推進しています。
――サステナビリティ推進室について教えてください。
サステナビリティ推進室は2022年4月に設立されました。当室の役割は当社におけるマテリアリティ課題の解決に向けた取り組みを推進し、その内容を社内外に分かりやすく伝えることです。また、全社的なサステナビリティ活動の推進や発信も担っており、その発信物であるサステナビリティレポートも当室が作成しました。
オフィスから始まる環境配慮 社員で取り組む脱プラスチックの実践
――オフィス内での具体的な環境配慮への取り組みを教えてください。
2030年までに当社が利用する電力を100%再生可能エネルギー起源の電力に切り替え、温室効果ガス排出量のネットゼロを目標としています。国内だけでなく、海外の拠点も含めグローバルに取り組みを推進しており、2023年度は国内100%、グローバルでは70%弱の再エネ比率となりました。

国内拠点で調達する電力の100%を再生可能エネルギー由来としています
また、社内で使用する備品や消耗品についても、環境に配慮した商品の利用を促進しています。例えば、脱プラスチックの観点から紙製のクリアファイルの採用や、来客用飲料水のペットボトルの廃止等を行いました。更に社員向けにエコバッグやマグカップを配布することで、環境に対する意識を向上させる取り組みを行っています。


――脱プラスチックに対してどのように働きかけていますか。
脱プラスチックへの取り組みは、社員一人ひとりの環境に対する意識を高めることから始めました。ペットボトルやクリアファイル、レジ袋など、身近にあるプラスチック製品を見直すことで、社員が意識的に環境問題に向き合うきっかけを作り出しました。
「脱プラスチック」という言葉が先行したわけではなく、日々の活動を通じて自然と脱プラスチックの流れが加速していったという点が重要です。このように、社員全体の意識改革が進む中で、環境配慮の活動が成果を上げていると実感しています。
――ハバリーズを導入した背景や活用方法について教えてください。
脱プラスチックの一環として、ペットボトルの廃止を目指して導入したのがハバリーズです。この商品は国産天然水であり、紙容器であるため環境負荷が低いことが魅力です。さらに、1本につき1円が環境保全に使われることやリサイクル回収も可能な点も評価できました。環境負荷軽減のみならず社会的責任を果たすことのできるため、社員からは「環境に良い商品を使っているという誇りを感じる」といった声も上がっています。
このような身近な環境への配慮を続けることで、今後さらにリサイクルや環境意識の向上に繋がることを期待しています。また、リサイクルについても回収方法の徹底や回収結果を社内に発信することで、社内全体でのサステナビリティ推進をより円滑に進めることができています。

――今後の展望や取り組みについて教えてください。
脱炭素や脱プラスチックの取り組みに加え、今後は生物多様性への取り組みも強化していきたいと考えています。
例えば、外部の有識者を招いたイベントの開催や、社内コンビニにサステナビリティ啓発ポスターを掲示して休憩時間に社員が気軽に目にする機会を提供しています。このように継続的な情報発信を行うことでサステナビリティについて考えるきっかけを作り、社員の意識向上を目指しています。これからもサステナビリティをより身近に感じてもらえるよう工夫し、取り組んでいきます。