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世界の紙パック水リサイクルへの取り組み〜スペイン編〜

世界の紙パック水リサイクルへの取り組みスペイン

世界の紙パック水リサイクルへの取り組み〜スペイン編〜

世界の紙パック水リサイクルへの取り組みスペイン

世界中でプラスチック削減への動きが加速する中、紙パック入りのミネラルウォーターは新たな選択肢として注目を集めています。特にスペインでは、環境保護と地域社会への貢献を両立させた革新的なリサイクルの取り組みが数多く見られます。本記事では、スペインを中心に展開される紙パック水のリサイクル活動とその特徴、そして世界に広がる可能性についてご紹介します。

スペインの紙パックリサイクルを支える地域別の取り組みとは?

スペインでは地域ごとに独自の特色を活かした紙パックリサイクルの取り組みが行われています。以下に、主要地域の取り組みをまとめました。

バルセロナ(カタルーニャ州)

スマートリサイクル機の導入

バルセロナ(カタルーニャ州)では、スマートリサイクル機の導入が紙パックリサイクル促進の柱となっています。

市内の公園、駅、ショッピングモールなどに設置された専用機は、紙パックを分別して回収するだけでなく、リサイクルのインセンティブとしてデジタルポイントを付与する仕組みを採用しています。これらのポイントは、公共交通機関の割引や地元店舗でのクーポンとして利用可能で、リサイクルを身近で魅力的な行動へと変えています。また、リサイクル機は利用者が簡単に使えるように多言語対応となっており、観光客を含めた幅広い層が参加できる設計が特徴です。この取り組みは、持続可能な都市を目指すバルセロナのリサイクル率向上に貢献しています。

観光客向けの啓発活動

観光地を訪れる旅行者にもリサイクルの重要性を伝えるため、バルセロナ市は多言語対応のリサイクルガイドを提供し、観光スポットにおけるリサイクルステーションの設置を進めています。加えて、観光施設やホテルでは、宿泊客に紙パックリサイクルの方法を案内するパンフレットを配布し、リサイクル意識を高めています。

マドリード(マドリード州)

地域コミュニティとの連携

市内の観光名所やホテルと連携し、観光客に対してリサイクル活動への参加を促すキャンペーンが展開されています。地域コミュニティの住民協会や非営利団体が中心となり、観光施設やレストランにリサイクル専用の回収ボックスを設置。観光客には、紙パックをリサイクルすることで地元の環境保護活動を支援できるという意識を持ってもらうため、リサイクルの重要性を伝える案内が配布されています。

紙パック回収スポットの拡充

市内の多くの公共施設や商業施設に専用の紙パック回収ボックスを設置し、住民と観光客が簡単にリサイクルに参加できるようにしています。また、学校やオフィスビル、ショッピングモールにも回収ステーションが配置され、紙パックのリサイクル率向上に寄与しています。

ガリシア地方

リサイクル素材の漁業利用

この地域では、回収された紙パックを再生紙として利用し、漁業に必要な資材を製造するプロジェクトが進行中です。再生紙を用いて、漁網や港湾設備の部品を製造することで、廃棄物の削減と漁業資源の効率的な利用を実現しています。

バスク地方

地域産業を活用した再利用

地元の製紙工場と連携し、回収された紙パックを再生紙として再利用する取り組みが行われています。この再生紙は、バスク地方の公共機関や企業で使用される印刷物や事務用紙として活用されるほか、地域内の製品パッケージにも再利用されています。

環境教育キャンペーン

バスク地方では、環境教育キャンペーンが積極的に展開され、地域住民のリサイクル意識を高める活動が行われています。
特に、地域の祭りやイベントではリサイクルの重要性を伝えるための体験型プログラムが提供され、市民が参加しやすい環境が整えられています。子ども向けには学校でのワークショップや、地域の公共施設でリサイクルに関する学習活動が行われ、次世代の環境意識を育むことを目指しています。

アンダルシア地方

農村部での分別教育

都市部に比べてリサイクル活動が遅れている農村地域では、地域住民への教育活動が重要な課題とされています。アンダルシア地方では、巡回型のリサイクル啓発チームが各集落を訪問し、住民に分別方法やリサイクルの重要性を直接指導しています。

観光業と連携した回収システム

観光業が盛んな地域であるアンダルシアでは、観光施設やリゾートホテルと協力し、訪れる観光客にもリサイクルに参加してもらうための取り組みが進められています。観光施設には紙パック専用の回収ステーションが設置され、観光客が容易にリサイクルできる環境が整っています。

バレンシア州

リサイクル祭りの開催

この祭りでは、紙パックリサイクルを中心に、さまざまな環境保護活動が紹介されます。市民はリサイクルに関するゲームやワークショップに参加し、リサイクルの重要性を楽しく学べる機会を得ます。また、リサイクルされた紙パックを活用した製品展示や、地元特産品の提供なども行われ、地域のエコ意識を高めるとともに、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが紹介されます。祭りでは、リサイクルに参加した市民に対して地元の特産品や割引券が提供されるなど、参加を促進する工夫もなされています。このような活動は、地域のリサイクル文化を浸透させる重要なイベントとなっています。

リサイクル製品の地元活用

回収された紙パックは、再生紙として地域内で活用され、特に地元の公共機関や企業で使用される印刷物や事務用紙に再利用されています。また、再生紙を用いて地域内で製造されるパッケージや紙製品が、地元市場で販売されることも増えています。この取り組みにより、リサイクルの循環が地域内で完結し、地元経済の活性化に繋がっています。

リサイクル技術の革新

リサイクル技術の革新は、環境への負荷を軽減し、資源を効率的に再利用するための重要な要素です。近年、リサイクルプロセスにおいていくつかの革新的な技術が導入され、より効率的かつ持続可能な方法で紙パックのリサイクルが行われています。

スペインAlier 社リサイクル
参照:スペインAlier 社

参照記事(テトラパック):https://www.tetrapak.com/ja-jp/insights/cases-articles/spain-polyal-recycling?utm_source=chatgpt.com

高度な分別技術

従来の紙パックは、紙、プラスチック、アルミニウムの複数の素材が層になっているため、リサイクルが非常に難しいとされていました。しかし、近年では高度な分別技術が開発され、これらの素材を効率的に分けて再利用することが可能になっています。

光学分別技術の導入

スペインのリサイクル施設では、光学分別機が活用されています。この技術は、赤外線センサーを使って素材の種類を識別し、紙、プラスチック、アルミニウムを瞬時に分けることができます。紙パックは複合素材で構成されているため、従来の手動分別では難しかった工程を自動化し、精度を大幅に向上させました。この技術は特に都市部のリサイクル施設で導入が進んでおり、大量の廃棄物を効率的に処理できる点が評価されています。

AIを活用した素材分類

人工知能(AI)を使った素材分類システムが開発されています。これにより、廃棄物の流れをリアルタイムで監視し、リサイクル可能な部分を高い精度で識別することが可能です。このシステムは、機械学習アルゴリズムを用いて、紙パックの表面に含まれる異なる素材を認識し、適切な処理ラインに振り分ける仕組みです。バルセロナやマドリードなどの大規模施設で試験導入が進められています。

自動化された分別ライン

最新のリサイクル施設では、完全自動化された分別ラインが導入されています。このラインでは、廃棄物が流れる中で、カメラやセンサーが素材を識別し、エアジェットやロボットアームで分別を行います。これにより、人的エラーを減らしつつ、処理速度を向上させています。

化学的リサイクル技術

化学的リサイクルは、紙パックを分子レベルで分解し、元の素材に戻す技術です。従来の物理的リサイクルでは分けることが難しい複合素材(紙、プラスチック、アルミニウムなど)を、化学的処理によって効率的に分離することが可能です。スペインでは、この技術が主に以下の3つの素材に焦点を当てています。

紙繊維の再生

紙パックの主成分である紙繊維を、化学薬品を用いて分離し、高品質な再生紙として利用します。特に、長繊維の再利用を促進するために、酵素やアルカリ溶液を使用して紙とプラスチック層を丁寧に剥離します。この再生紙は、ノート、梱包材、トイレットペーパーなど、さまざまな製品に活用されています。

プラスチックの再利用

化学的リサイクルでは、プラスチック層をモノマー(原料となる分子)まで分解する技術が採用されています。この技術により、廃棄物から高品質なバージン素材と同等のプラスチックを生成できるため、容器やフィルムの製造に再利用されています。スペインでは、ポリエチレンを分解するための解重合プロセスが研究されており、循環型プラスチックの実現を目指しています。

アルミニウムの抽出

紙パックの内部に使用されるアルミニウム層は、化学処理によって効率的に分離されます。このアルミニウムは、再溶解されて新しいアルミ製品に使用されます。特に、スペインのバスク地方では、地元産業で再利用する仕組みが進んでおり、持続可能な循環モデルを確立しています。

バイオリサイクルの推進

バイオプラスチックや再生可能素材を利用したリサイクルも革新的な取り組みの一つです。これにより、従来の石油由来のプラスチックを減らし、再生可能な素材を使用した紙パックが作られています。バイオプラスチックを利用することで、紙パックのリサイクルプロセスが容易になり、使用後の分別がより簡単になります。

紙繊維の分解

微生物やセルラーゼ酵素を使って、紙パックに含まれるセルロースを分解し、高品質な再生紙原料を抽出します。この方法は、従来の物理的処理に比べ、繊維のダメージが少なく、再利用可能な紙素材を得やすい点が特徴です。

プラスチックのバイオ分解

バクテリアや酵素を使って、紙パックのプラスチック層を分解し、ポリマーの基礎成分に戻します。このプロセスにより、新しいバイオプラスチックを製造するための原料として利用することが可能になります。

バイオリサイクル推進事例

バルセロナでは、大学や研究機関が連携して、バイオリサイクル技術の実証実験を行っています。ここでは、紙パックを酵素で分解する新しいプロセスを開発しており、実験段階ながら高いリサイクル効率を記録しています。

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参照:スペイン・セビリアの街路樹の廃棄オレンジから電力をつくる

参照URL:https://www.sustainablebrands.jp/news/us/detail/1204499_1532.html?utm_source=chatgpt.com

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参照URL:https://www.kao.com/jp/newsroom/news/release/2023/20230721-002/

日本とスペインの紙パックリサイクルの取り組みの違い

日本とスペインの紙パックリサイクルの取り組みには、いくつかの重要な違いがあります。これらの違いは、各国のリサイクルシステムの構造、政策、技術的な進展、そして社会的な意識に基づいています。以下に主要な違いを詳しく説明します。

リサイクルシステムの構造と分別方法

日本

日本は世界でも有数のリサイクル大国であり、高度な分別システムが特徴です。紙パックは「容器包装リサイクル法」に基づき、紙パック専用の回収ボックス(青色の回収箱)に分別して出すことが求められています。日本では、紙パックは他の紙類と混ぜずに、プラスチックとアルミニウムが使われている複合素材としてリサイクルされています。このため、専用のリサイクル施設で分別処理されることが重要です。リサイクル後、紙パックは再生紙として活用され、プラスチックとアルミニウムはそれぞれ別途リサイクルされます。

スペイン

スペインでも分別回収が進んでいますが、日本と比べるとリサイクルインフラの整備には地域差があります。都市部では、紙パックは青い回収箱に分別され、プラスチック・アルミニウムと一緒にリサイクルされます。地方では、リサイクルの取り組みが一部遅れていることもあり、分別の徹底度に差があります。スペインでは、特に観光地や公共施設でリサイクル活動が進んでおり、観光業との連携を強化しています。また、最近では自動リサイクル機や、観光客向けのリサイクル啓発活動が行われています。

リサイクル技術の発展と導入

日本

日本は高度なリサイクル技術を持ち、特に紙パックの複合素材の分別において先進的な技術を活用しています。日本では、複合材(紙、プラスチック、アルミニウム)を効率的に分離するための高度な物理的、化学的なリサイクル技術が開発されており、再生紙の品質が非常に高いです。

スペイン

スペインでは、リサイクル技術が進展していますが、日本ほどの普及には至っていません。しかし、近年では化学的リサイクルバイオプラスチックの導入、AIを活用した分別技術が進んでおり、リサイクル施設の効率化が進んでいます。

消費者の意識と社会的な取り組み

日本

日本では、リサイクル意識が非常に高いとされ、学校教育や地域の活動を通じて、子どもから大人まで広範なリサイクル活動が行われています。市民はリサイクルの重要性を理解しており、分別の徹底が一般的です。また、企業や自治体の連携によって、リサイクル活動が促進されています。多くの企業が環境配慮型製品を販売し、消費者にもリサイクルへの協力が呼びかけられています。

スペイン

スペインでは、近年リサイクル活動への意識が高まりつつありますが、日本ほどの普及には至っていません。特に観光地では、観光業と連携したリサイクル活動や啓発活動が強化されています。観光客の増加に伴い、観光地ではリサイクルステーションの設置やインセンティブプログラム(例えば、リサイクルポイント制度)が導入され、観光業の中でも環境意識を高めるための取り組みが行われています。

結論

日本とスペインの紙パックリサイクルの取り組みには、制度、技術、社会の意識、インフラ整備においてさまざまな違いがあります。日本は高度な分別と技術を駆使して高いリサイクル率を実現しており、自治体や企業の協力がリサイクル活動を支えています。一方、スペインは地域差があるものの、観光業や新技術の導入を通じてリサイクル活動の効率化を進めています。両国の取り組みはそれぞれに特色があり、持続可能な社会を目指すために重要な役割を果たしています。

まとめ

スペインでは、紙パック水のリサイクルに向けて積極的な取り組みが進められています。都市部では、リサイクルインフラが整備され、プラスチックやアルミニウムを効率的に分別する技術が導入されています。地域ごとの取り組みも多様で、バルセロナでは観光客向けの啓発活動やスマートリサイクル機の導入、アンダルシア地方では農村部での分別教育が行われています。

ハバリーズリサイクル

ハバリーズのリサイクルは、飲み終えた紙パック容器を回収し、ゼロエミッション工場でトイレットペーパーなどに完全リサイクルする独自のエコシステムを構築しています。この取り組みにより、紙資源の循環利用を促進し、サーキュラーエコノミー(循環型経済)への貢献を目指しています。

参照:ハバリーズリサイクル便

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